WebAR(ウェブAR)とは、アプリなしにウェブブラウザ上で体験できるAR(拡張現実)です。
WebARは専用アプリを必要とするARよりも気軽に利用できることから、マーケティングなどビジネス分野での導入事例が増えており、注目を浴びている手法の一つです。
今回はWeb ARについて、その種類や導入のメリット/デメリット、無料でのWeb ARの使い方・作り方や活用事例まで紹介します。
また、クラウドサーカスでは「WebARで何ができるか分からない」「自社に近しい活用事例が知りたい」方に、AR活用事例集をご案内しています。
⇒「AR活用事例集」 の無料ダウンロードはこちら >
WebARとは、アプリを使わずにウェブブラウザ上で体験できるAR(拡張現実)です。
WebARは、アプリARに比べて気軽に体験できるため、フォトフレーム、動画、3Dなどを用いたプロモーション企画として、主にBtoC企業で広く活用されています。
WebARが登場しはじめたのは2017年頃ですが、2020年以降にニーズが急増しました。その背景にあるのが「新型コロナの拡大」です。
いままでは、イベント会場で顧客体験を提供していましたが、コロナ禍で展示会の開催が難しくなり、新たな企画として登場したのが「おうち時間×AR」の施策でした。
「製品を自宅で体験する」「ファンとのつながりをSNS上で創出する」といったプロモーションの手段として、Web ARを活用する企業が多くなっていったのです。
WebARを体験できるサンプルを作成したので、ぜひお手元のスマートフォンで体験してみてください。
恐竜が迫ってくるWebARが体験できます。
Web ARには、「マーカー型」と「マーカーレス型」の2種類があります。
ここからは、体験方法とあわせて、WebARの種類についてご紹介していきます。
マーカー型ARは、イラストや写真などをマーカーとして登録し、WebARのカメラで認識させることでARコンテンツが表示されます。
登録できるマーカーは「標準マーカー」と「フリーマーカー」の2種類があります。
標準マーカーは、「四角い黒枠で囲われたもの」など決められたルールで作られたマーカーです。カメラで読み取るとその上にARが表示されます。認識速度が速く、安定性のあることが特徴です。 フリーマーカーは、指定のルールがないので好きな写真やイラストを登録できます。そのため、カタログやポスターなど、すでに印刷された媒体でも利用が可能。自由度の高い点がメリットです。
①スマートフォンでQRコードを読み取る、あるいはURLをクリックします。
②起動したウェブカメラで画像マーカーを読み取るとARが表示されます。
マーカーレス型とは、カメラで撮影した空間を解析することで、対象物の形や地形を認識してAR表示します。ARマーカーが不要なので、マーカー設置が難しい場所でもAR表示が可能です。部屋や人間にもAR表示できるため、家具の試し置きなど場所を選ばずに活用できるのが大きなメリットといえます。
①スマートフォンでQRコードを読み取る、あるいはURLをクリックします。
②起動したウェブカメラで画像マーカーを読み取るとARが表示されます。
なお、このような「平面・空間認識AR」や「顔認識AR」も、空間にある物体をマーカーとして認識しているため、厳密には「マーカー型」ともいえます。しかし、わかりやすく「画像マーカーかどうか」で区別することも多いため、今回はこの分類方法でご紹介しました。
WebARのカメラが起動するブラウザは、iOSの場合「Safari」または「Google Chrome」、Androidの場合は「Google Chrome」が対応可能です(開発側の条件によります)。
ここからは、WebARの代表的な3つの活用方法についてご紹介します。
「WebARでどんなことをしたらいいのかわからない」とお悩みの方は、まずこちらから挑戦してみてはいかがでしょうか。
まず挙げられるのが「ARフォトフレーム」です。ARフォトフレームは、スマートフォンで写真を撮影するとき、風景・背景に画像や動画を重ね合わせて表示することで実現しています。
写真を縁取るフォトフレームだけでなく、キャラクターと一緒に撮れたり、バーチャルメイクで撮影できたり、個性豊かな写真が楽しめます。
フォトフレームは、WebAR施策の中でもいちばん安価で簡単に作れます。
「Photoshop」や「Illustrator」などのデザインソフトがなくても、普段使用している「PowerPoint」や「MicrosoftPaint」で作成可能なうえ、今スマートフォンの写真フォルダに入っている写真を使うこともできます。
他にも地域のゆるキャラや会社のキャラクターなど、いままで活用されてきた既存データも使えます。
また、ARフォトフレームは企画のバリエーションも豊富です。商品パッケージに取り入れて販売促進につなげたり、ARフォトフレームが入手できるスタンプラリーを開催して地域活性化を促したり、さまざまな活用方法が選べます。
さらに、誰でも「映える」写真が簡単に撮れることも魅力のひとつです。SNSとの相性がいいので、キャンペーンを併用して投稿を呼びかければ、TwitterやInstagramで情報が拡散され、高い宣伝効果が期待できるでしょう。
ARで動画を表示すれば、ユーザーにより多くの情報を届けることができます。
料理手順や映画の予告など、文字だけでは伝わりにくい情報も、動画ならわかりやすく紹介できるでしょう。
たとえば、ある幼稚園では配布する「おたより」を使ってAR動画が視聴できるように設定。「園児の様子をもっと知りたい」という保護者からの要望を受けて実施されました。なかなか行事に参加できない父親も、園での様子を見ることができて好評を得たとのことです。
また、花火大会を紹介した新聞記事にAR動画を設定した事例もあります。
例えば、花火大会の記事写真やチラシにカメラをかざすと、花火の打ち上げ動画が流れ、参加できなかったユーザーも追体験が可能にするといった活用方法があります。
このようにAR動画を活用すれば、紙面に掲載しきれない情報を伝えたり、視覚的なPRにつなげたりできます。
観光プロモーション、ユーザーの満足度アップなど、幅広いプロモーションに役立つでしょう。
キャラクターや商品を3Dで表示する「AR×3D」は、「フォトフレーム」や「動画」と比べて、もっとも「AR感」のある活用方法といえるでしょう。
それは、ARの認知が「ポケモンGO」に代表されるゲーム業界から広まったことが理由として考えられます。
近年では、「AR×3D」は以下のようにさまざまな業界で導入が進んでいます。
・食品メーカーやエンタメ企業のキャラクターを3D化。SNSと絡めたプロモーション企画に活用
・製造業の展示会で、3DのCADデータをARに応用し、認知拡大・興味度の向上を目的とした施策に活用
・歴史的建造物を3Dデータで復元。ARと絡めた地域活性化の施策に活用
そのほか、Google検索した動物や文化遺産が3Dで見られたり、オンラインショップの商品をARで試着したり、「AR×3D」は身近なところで活用されるようになりました。
ARを利用する機会も増え、今後は生活にかかせない存在になるかもしれません。
参考:スマホで撮影した写真から、わずか15分で3Dを作成できるフォトグラメトリ「MOSYA(モシャ)」
ARを楽しむ方法として、WebARのほかに「アプリAR」があります。WebARと比べてどのような違いがあるのでしょうか。
ここからは、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
アプリARとは、専用のアプリを使って体験するARのことです。精度の高い機能をもつことから、「ポケモンGO」のようなゲーム業界で用いられてきました。
その後、自撮りカメラアプリの「SNOW」や、自分で描いたイラストがARで動き出す「らくがきAR」など、エンタメアプリを中心に広く普及しました。加えて開発者に向けた「ARkit」や「Spark AR」などの開発ツールキットもリリースされ、たくさんのアプリが誕生しています。
最近では、企業のプロモーション活動にもARが導入されており、手軽にAR施策が打ち出せるARプロモーションツール「COCOAR」や、各企業独自のARアプリ(日本経済新聞「日経AR」、IKEA「IKEA Place」)なども登場しています。
アプリARのメリット・デメリットについてご紹介します。
アプリARは、WebARに比べると精度が高く、動画やアニメーション、CG、音声といった、表現豊かなリッチコンテンツが表示できます。
立体的なデータをリアルタイムで読み書きできる「ARクラウド」や、空間を認識して適したコンテンツを表示する「VPS」など提供できる機能が多いため、理想とするARを実現しやすいのが特徴です。
アプリARなら「どのようなユーザーがどのくらい利用したのか」といったことがログ分析からわかります。
コンテンツ表示数や写真撮影枚数、閲覧時間、地域別割合など知りたい情報を自動で収集可能。イベントやプロモーションの成果を可視化できます。
たとえば、ログ分析で閲覧数の向上がわかれば、それだけイベントや企画に高い関心があったということになります。ARの新たなキャンペーンを打ち出すとよいでしょう。
反対にアクセス数が伸びない場合は、PR方法やデザインなど改善点を見つけて工夫が必要です。
また、狙ったターゲット層よりも低い年代のアクセスが多かった場合は、マーケティング調査が足りない可能性も。アクセスログをヒントによりよい施策を打ち出すことにつながります。
アプリARは、WebARのようにQRコードを読み込まなくてもすぐに体験可能です。
事前にアプリをダウンロードしておけば、指定の場所に行くだけで音声ARが楽しめたり、空間にカメラをかざすとキャラクターが出現したり、少ない工程でAR体験ができます。
小さいこどもからお年寄りまで、スマートフォンの扱いに慣れていない人でも手軽に楽しめます。
アプリARを体験するとき、大きなハードルとなるのがアプリのダウンロードです。「ダウンロードするのが面倒」「余計なアプリを増やしたくない」といった理由から離脱してしまうユーザーも少なくありません。
また、スマートフォンのデータ通信量が気になる人は、外出先でアプリを利用する場合、Wi-Fi環境での事前ダウンロードが必要です。
このように、アプリARの場合、ダウンロードの手間とデバイス容量が障害となるため、そのストレスを解消するような工夫が求められます。
アプリARの場合、「iOS」と「Android」の両方に対応させるため2種類のアプリ開発が必要となります。iOSなら「ARKit」、Androidなら「ARCore」というように開発環境が異なるため、より開発にコストや労力、開発時間がかかり、企業の負担が大きくなるでしょう。
さらにリリースするには「App Store」と「Google Play Console」の審査があり、どうしても配信までに時間がかかってしまいます。ただし、どのスマートフォンにも対応するアプリの開発ツールもあるので、うまく活用できれば制作時間を短縮することも可能です。
また、iOSとAndroidでできることに多少の差がある点も留意しなければなりません。とくに、最新機能を使う場合は要注意です。それぞれの特徴を把握する手間や時間を考慮しましょう。
次にWebARのメリット・デメリットについてご紹介します。それぞれ特徴を把握して、自社製品にあったARの取り組みを選択しましょう。
WebARは、QRコードやURLから指定のサイトにアクセスすれば、ウェブブラウザからARが楽しめます。
アプリをダウンロードする手間がかからないので、心理的なハードルも低く、気軽に体験できるのが最大の魅力です。
スマートフォンひとつあれば体験できるので、たまたま訪れたお店でもすぐにウェブブラウザから参加可能。イベント会場や観光地など、屋外でもスムーズに利用できます。簡単操作でアクセスできるため、多くの人に参加してもらいたいキャンペーン施策にぴったりです。
WebARはSNSとの相性がよく、最近ではWebAR企画とあわせて、InstagramやTwitterへの投稿を呼びかけるキャンペーンも増えています。
キャンペーンを行えば、ユーザーの自発的なSNS投稿を促せます。WebARの体験写真を投稿してもらえれば、広告色を出さずにPRでき、効果的な商品宣伝が可能になるでしょう。
また、投稿する際の条件として、商品名を入れたハッシュタグを指定すれば、拡散による高い宣伝効果も期待できます。
WebARは、アプリARに比べて短時間・低コストで開発ができます。
また、現状は利用できる機能の拡張性もアプリに比べると低いため、コストをかけずに制作できます。「どちらを開発するか迷っている」という方は、WebARからはじめてみてもよいでしょう。
WebARでも簡単なゲームは作成可能ですが、「ポケモンGO」のような長時間遊び続けるゲームには不向きです。
機能面での制限が多いため、思い描いたゲーム演出が実現できない場合もあります。処理内容の多いリッチコンテンツを作る場合は、アプリARを選択しましょう。
デメリット②:OSやスマートフォンの種類によっては非対応のものがある
OSのバージョンやスマートフォンの機種など、体験するユーザーの通信環境はさまざまです。そのため、ウェブブラウザを使用するWebWRは、通信環境によって非対応の場合もあるかもしれません。対応機種やブラウザのバージョンを注意書きなどで表示しておくとよいでしょう。
WebARの基礎知識についてご説明してきましたが、実際にはどのようなプロモーションに活用されているのでしょうか。
ここからは、具体的なWebARの活用事例についてご紹介します。
スターバックスコーヒージャパンでは、ARで満開の桜が楽しめる「SAKURAキャンペーン」を毎年開催しています。「SAKURAシリーズ2022」は、2022年2月15日〜4月12日までの期間限定で第1弾・第2弾が実施されました。
第1弾では「満開さくらAR」「さくらフレームAR」、第2弾では「夜桜デザインの満開さくらAR」が公開されました。「満開さくらAR」では、満開の桜が咲き誇る中、花びらを掃除したり、休憩したりするベアリスタのキュートな姿が登場。
「さくらフレームAR」では、桜の花びらで作られたハートのフレームの中で、ビッグベアリスタと写真撮影ができ、ひと足早いお花見気分を満喫できました。
ARを楽しむには、店頭レシートやショッピングバッグなどに記載されたQRコードをスマートフォンで読み込めばOK。
「#スターバックスさくら2022」のURLにアクセスして専用サイト「ベアリスタの満開さくら店」から体験したいコンテンツを選ぶとARが楽しめます。
アプリ不要なので、商品を購入すればすぐにお店でAR体験ができます。オフィスや自宅など場所を選ばずに利用できるので、Twitterには「#スターバックスさくら2022」でたくさんのお花見写真が投稿されていました。
参考記事:さくらARでお花見体験!スターバックスの「SAKURAシリーズ2022」で春を先取り
/#トムとジェリー x #タリーズ
— 「トムとジェリー」公式 (@TomAndJerry_JP) March 6, 2022
期間限定でARが楽しめる🐱🐭
\
1⃣コラボドリンクを購入☕️
2⃣レシートの用QRコードを読み込み📸
3⃣ARでトムとジェリーに会える🌸
詳細は▼https://t.co/yuHhPUlDYb#桜舞うトムとジェリー pic.twitter.com/Pt8vwPlFew
タリーズコーヒージャパン株式会社は、「トムとジェリー 桜舞うスペシャルコーヒータイム」として、2022年2月10日〜3月17日までトムとジェリーとのARキャンペーンを開催しました。
ARは、レシートに印字されたQRコードをスマートフォンで読み取ると利用が可能です。桜の中を追いかけっこする姿やお花見を楽しむ様子など、かわいいトムとジェリーがランダムで登場します。
このキャンペーンでは、ARマーケティングツール「LESSAR」が利用されています。タリーズコーヒージャパンによると「『より多くのお客様にキャンペーンを楽しんでもらいたい』という思いから、アプリ不要のWebARを選びました」とのこと。実際にSNSには多くのキャンペーン参加の写真が投稿されました。
「LESSAR」では、コンテンツ表示数や表示維持率などのログ分析も可能です。
この機能を使って「どのくらいAR体験されたのか」を確認すると、1人当たり平均で2、3回体験されていることがわかりました。
最終的にはキャンペーン期間中に5万人以上が体験し、ARのアクセス数は13万PVにまでのぼりました。
参考記事:タリーズコーヒーのトムとジェリーコラボキャンペーンにてARを使った店舗体験企画を実施。5万人以上がARを体験し、ARのアクセス数は13万PV!
参考記事:「トムとジェリー×タリーズコーヒー」コラボのARキャンペーン開催!QRコードを読み取ってキュートなキャラクターたちに会える
家具・インテリアのECサイト「LOWYA」では、商品を3Dモデル化し、WebARで家具の試し置きができる「LOWYA AR」を公開しています。
「LOWYA AR」は、iPhone・iPadで利用可能なARコンテンツです。サイトから対象商品を選択して「ARで試し置き」ボタンをタップすると、シミュレーションしたい家具が目の前に現れます。
いままでは、自分の部屋に家具を置いた様子をイメージするのは難しいことでした。しかし、AR機能を使えば、商品の3Dデータを実物大で自宅に配置できます。わざわざメジャーで測る必要はありません。
実際の自宅に家具を試し置きできるので、「ほかの家具とのバランス」や「スペースの確保」などの気になる点も事前に確認が可能です。「思っていたのと違う」といった購入後のイメージの相違を減らすことで、返品率の低下につなげています。
また、ECサイトでは、質感やサイズ感など実物を確認できないことがデメリットになっていました。ARの試し置きは、このようなオンライン購入での不安も解消してくれます。細かいディテールの事前確認にも役立つでしょう。
参考記事:ARで家具配置をシミュレーションしてみよう!アプリ不要の便利な「LOWYA AR」
参考記事:ECサイトでのARの活用方法とは?バーチャル試着や家具の試沖での活用、導入事例も紹介!
コンテンツプロバイダーとして、エンタメと教育事業を展開しているイマジニア株式会社では、ゲームアプリ「メダロットS」のキャンペーンにWebARを採用。100万回ダウンロードを記念して平面認識ARを公開しました。
特設サイトにアクセスして、AR体験したいキャラクター画像をタップすると3Dモデルが目の前に出現。主人公のパートナー「クロスメサイア」、「メダロット」シリーズで人気の高い「メタビー」「ロクショウ」の3体を表示して、さまざまなシチュエーションで写真撮影が楽しめます。
さらに本キャンペーンでは、Twitterでフォトコンテストも同時開催。ハッシュタグをつけたAR写真の投稿を呼びかけました。
抽選で合計20名に「メタビー」または「ロクショウ」のプラキットが当たるという企画で、いままでゲームを楽しんでくれたファンに向けたプレゼントキャンペーンになっています。
イマジニア株式会社によると、キャンペーンはアクセス数が1日3,000件を超え、大きな反響があったとのことです。ゲームの世界観が楽しめたことはもちろん、ARで出現した「メダロット」の3Dモデルを回転させたり、拡大して細部を見られたという点でもファンにとって満足感があったようです。
参考記事:ウェブAR「LESSAR」が人気ゲームアプリ『メダロットS』の100万DLキャンペーンに採用
シミュレーションゲーム「三國志 覇道」は、横浜中華街と横浜交通局とのコラボ企画として「三國志 覇道 デジタルスタンプラリーin横浜」を開催。WebARを利用したスタンプラリーで、横浜中華街や市営地下鉄の駅などに貼られたポスターからQRコードを読み込んでスタンプを集めます。
スタンプを集めるとスマートフォンの壁紙やSteam版「三國志 覇道」で使えるアイテムのシリアルコードをプレゼント。コンプリートするとオリジナルクリアファイルももらえます。
さらにスタンプラリーの開催にあわせて、オリジナルの「地域限定市営バス・地下鉄1日乗車券」を数量限定で販売。横浜ベイエリアの地下鉄・市営バスが1日乗り放題になる乗車券で、イベントの盛り上がりを地域で後押ししています。
ARを活用したスタンプラリーは、大がかりな設備が不要なのでコストや作業工数を削減できます。ポスターを用意するだけで開催者側の準備も完了です。
WebARなので、スマートフォンひとつあれば観光客も飛び込みで参加でき、ゲームファンの集客はもちろん、地域活性化、周遊観光の促進などが期待できるでしょう。
参考記事:AR武将と記念撮影ができるARスタンプラリー「『三國志 覇道』デジタルスタンプラリーin横浜」開催!横浜中華街と連携
WebARは比較的新しいテクノロジーです。実際に導入しようと思っても、何から手をつけたらいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
ここからは、WebARを作る方法についてご紹介します。
まず大前提として、「何をしたいか」という目的がとても重要です。
例えば
・「SNSと絡めたキャンペーンを新しい方法で行いたい」「購買行動の一つのトリガーとなる顧客体験を提供したい」といった、商品・店舗の販促プロモーションの強化
・「地域の様々な観光地を巡ってもらう事業をデジタルで行いたい」「スポーツイベント、学校等の魅力発信を強化したい」といった集客やPRの補完・強化
・「書籍やグリーティングカード、イベント告知チラシなどの紙媒体にデジタルの付加価値を付け、より楽しめる企画にしたい」といった満足度の向上
などが挙げられます。
これらを実現するためにARが何の役割を果たすか、ARを体験したユーザーがどういった心情に変化し、集客や満足度向上につながるか、といったカスタマージャーニーの作成を通して、
ARを目的達成の手段として、効果的に利用することが重要なポイントです。
そんなARを、時間とコストをかけて高性能に開発をするか、開発なしに無料から試せるツールを使って実現可能性を考えるか、について、
簡単に解説します。
参考記事:CX(カスタマーエクスペリエンス)とは?CX向上のメリットとその方法をご紹介
商品・店舗の販促プロモーションの強化をしたい方へ
AR×SNSで口コミを売り上げに!効果的な販促方法をご紹介:資料ダウンロード
観光・リアルイベントでの集客やPRの強化をしたい方へ
AR活用事例集:資料ダウンロード
チラシや広告・書籍などの紙媒体にデジタルの付加価値を付けたい方へ
「印刷・代理店向け」お客様の課題を解決するARの提案方法:資料ダウンロード
WebARをイチから開発する場合は、A-FlameとAR.jsというバーチャル空間を開発するオープンソースか、8th wallという開発プラットフォームを使用して作成することが可能です。
A-Flameはバーチャル空間を構築するためのオープンソースで、ここにAR.jsというJavaScriptで構築されるソースを組み合わせることでARプラットフォームとして開発することが可能になります。
この組み合わせでの実装は、多くのAR開発で用いられています。
8th wallとは、WebAR開発のプラットフォームです。デモやアシスタントツールも豊富についており、無料でアカウント発行が可能なため、開発初心者にはもってこいのツールです。
また、ポケモンGOを開発したナイアンテック社が2022年3月に買収したことでも有名です。
これらの開発プラットフォームに加えて、開発を補助するためのツールとして「unity」や「vuforia」、コンテンツを作成するためのツールとしてや「Blender」などのツールも活用する必要があるでしょう。
それぞれ開発するにはARの専門的かつ膨大な知識が必要です。
▼参考情報
A-Flame、AR.js、Unity、vuforia、Blender
「WebARをもっと手軽に作り、使いたい」という方には、ARプロモーションツール「LESSAR」がおすすめです。LESSARは開発プラットフォームではなく、コンテンツ登録と表現方法を設定するだけでARを自作することができるツールです。
以下の3ステップで簡単にWebARを自作することができます。
STEP1:AR化したいコンテンツデータを用意(写真、動画、3D)
STEP2:LESSARの管理画面でデータをドラッグ&ドロップ
STEP3:オリジナルのARが完成!
さらに、「LESSAR」では3Dコンテンツはもちろん、顔認識ARやデジタルフォトフレームで活用できる無料素材も用意。
スタンプラリーやGPS制御機能、身体認識機能など、プロモーションやイベント企画で使える機能が満載です。
また、写真を登録するだけで3Dコンテンツが作成できる、フォトグラメトリ機能「MOSYA(モシャ)」といったオプション機能も利用できます。
参考:ウェブAR「LESSAR」概要資料
はじめてのWebAR施策にオススメなのは「ARフォトフレーム」です。観光地にある「顔出しパネル」や「記念撮影スポット」をARフォトフレームに置き換えてもよいでしょう。企業や自治体で使われているキャラクターのデータを利用して、簡単にARフォトフレームを作成することも可能です。
「まずは試したい!」という場合は、お手元にあるスマートフォンの写真をそのままフォトフレームとして利用することもできます。無料の範囲でコンテンツを作成し、無料から始められる「LESSAR」で試してみることをおススメします。
LESSARのフリープランに登録する
また、Web上の無料データなど、zipファイルの3Dデータがあれば、それもそのままWebARに活用できます。
「LESSAR」を使えば、ドラッグ&ドロップで3Dデータのzipファイルを登録でき、自動生成されるQRコードをスマホで読み取るだけでWebARが完成します。
さらに、「LESSAR」は写真から3Dデータを生成できる作成機能「MOSYA」も無料のフリープランから利用可能です。
これまで高額な費用がかかっていた3Dデータ作成も、「MOSYA」があれば簡単に作成できます。
AR市場は年々拡大し、技術も進化し続けています。いままでARへの関心は、ゲーム業界が中心でしたが、いまでは製造業や医療などさまざまな業界で注視されるようになりました。
工場で作業プロセスをAR化したり、医療現場でMRI画像を3Dで参照したり、ARを活用すれば業務の効率化が可能です。最近では、ARグラスの開発も進んでおり、日本でも一般向けに販売されています。
なかでもWebARは、アプリ不要の手軽さから高いユーザー参加率が期待できます。
SNSキャンペーンと連動させた企画や、ECやリアル店舗、商業施設などで購買行動を促進させるコンテンツを、新しい角度から訴求できるといった点で注目されています。
海外企業が提供するARプラットフォームサービスでは、開発が続けられており、WebARでも自由度の高いARが表示できるようになっています。
スウェーデンでは、店舗を彩る飾りの風船を「環境への配慮」からWebARの風船に置き換えたという事例もあります。
ビジネス、エンタメ、環境問題など、今後さまざまな観点からWebARは活用されていくでしょう。
WebARは、アプリARよりも気軽に体験できるメリットの大きさから、いまでは多くの企業に導入されるようになりました。 フォーム入力後、資料を受け取ることができます。
海外はもちろん、日本でもWebARの市場は拡大しており、技術も年々進化しています。今後は広告や営業、販促などさまざまな施策に活用されていくでしょう。
「自社ではWebARでどんなことができるのか」「WebARについて知りたい」と興味をお持ちの方は、
WebARのサンプルで体験してみるか、無料の作成ツールで自分でWebARを作成してみるのがオススメです。
いずれにせよ、まずは気軽に体験して、使い勝手やその魅力を実感してみてください。
ARの体験サンプル集は、以下のフォームから受け取ることができます。
ARの使い方が分かる『COCOAR(ココアル)』概要資料
フォーム入力後、資料を受け取ることができます。
この記事を書いた人
導入実績7,100社以上を誇るARプロモーションツール「COCOAR(ココアル)」のプロダクトチームが運営。 2012年からARアプリ「COCOAR」をはじめ、ウェブAR「LESSAR」を開発・提供しているクラウドサーカスが保有する「AR」に関するお役立ち情報を配信しています。
Category
Tag
セミナー・イベント