ARマーカー(armarker)とQRコードの仕組みと違いをご説明いたします。
ARマーカーとは3Dコンテンツ動画などのデジタルコンテンツを表示させる目印となる画像です。画像を事前に登録しておくことでARマーカーとして機能するようになります。
「モバイル端末をマーカーにかざすことでコンテンツが閲覧できる」という点で「ARマーカー(ar marker)」と似た技術に「QRコード」があります。2つはどのように違いがあるのでしょうか?
本記事では、サンプルを用いながら、無料でのARマーカーの作成方法やQRコードとの違い、仕組みや認識精度などの注意点についてご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
※QRコードとはデンソーウェーブ社が開発した二次元コードです。
ARとは?についてはこちら
▼実際のARマーカーとコンテンツの例
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アプリダウンロードの有無 |
▲ARアプリのダウンロードは必ずしも必要ではない。現状最も利用されているのがスマートフォンでのAR活用のため、 |
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デザイン性 |
◎自由。画像なら何でもOK。写真やイラストなど、平面画像ならARマーカー(ar marker)として登録可能。 【ARマーカーの仕組み】画像認識型ARでは、ARマーカーと呼ばれる特定の画像をスマートフォンなどのカメラで読み取ることで、そのARマーカーに登録した3Dコンテンツ動画などのデジタルコンテンツを表示させます。 |
コンテンツ変更の可否 |
○可能ARマーカー(ar marker)にかざすと、AにリンクしていたものをBに変更できる。 |
かざした後の挙動 |
3Dオブジェクト、動画、画像、WEBサイト、スタンプカード、電子ブックなどさまざまなコンテンツを表示することができる。 |
GPS情報との連動 |
○可能ARマーカー(ar marker)を指定した場所でかざさないと反応しない。 |
時間情報との連動 |
○可能指定した日時にARマーカー(ar marker)をかざさないと反応しない。 |
ランダム表示・ランダム再生 |
○可能ARマーカー(ar marker)をかざしたタイミングによって出現するオブジェクトが異なる。 |
アプリダウンロードの有無 |
◎不要以前はQRコードを読み取るための専用アプリが必要だったが、現在はiPhoneやAndroid OSのスマートフォンのカメラ機能にデフォルトで読み取り機能が搭載されている。 |
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デザイン性 |
△ナシ(QRコードのみ)ルールに則った平面白黒のドットパターンで構成された四角画像のみ。 |
コンテンツ変更の可否 |
×不可能QRコードにかざすと、AにリンクしていたものをBに変更することはできない。 |
かざした後の挙動 |
URLリンクでWebブラウザ開くのみ(マーカーとの連動性無し) |
GPS情報との連動 |
×不可能 |
時間情報との連動 |
×不可能 |
ランダム表示・ランダム再生 |
×不可能 |
ARマーカーは、カメラやセンサーを使って周囲の環境を監視し、特定のマーカーを見つけたら、それに応じた情報やオブジェクトを表示します。これにより、現実と仮想の世界を融合させたり、面白いAR体験を提供できます。
ARマーカーには主に2つのタイプがあります。
画像型ARマーカーは、特定の画像を認識して、その周りに仮想のオブジェクトや情報を表示します。例えば、ARアプリがマガジンの表紙の特定の写真を見つけ、それに関連する情報をデバイスの画面に重ねることができます。
ロケーション型ARマーカーは、「マーカーレス型」とも呼ばれ、画像等の物体ではなく、特定の位置情報等を元にARコンテンツを表示します。スマートフォンのGPSを使用して、現実世界の特定の場所に仮想の情報を表示するのに利用されます。
他にもVPS(visual positioning system)技術を用いたARもあります。こちらはGPSとは似て非なる技術で、GPSは衛星情報を元にした位置情報ですが、VPSはARカメラが認識した空間・地理データ(Googleマップなど)と、コンテンツ側で設定した地理空間情報の照合により、「この場所、この向き」にコンテンツを表示することができる、といった技術です。
若干難しいのですが、例えば「お城の後ろに巨大なキャラクターが出現する」や、「スタジアム上空に、正面ゲートから今日のスタメンがAR表示される」などを、マーカーレスに表現することができます。
ARマーカーの作成方法をご紹介します。ただ、基本的には、様々な絵・写真・マークなどの画像をARマーカーとして登録できるため、ARマーカー用に新しく画像を作成する必要はありません。
例えば、既存の商品パッケージ、動物園や博物館にある説明書きのパネル、チラシ・名刺などの紙媒体もマーカーにできます。
ARマーカーを作成するには、パワーポイントやCanvaなど、無料で利用できるツールが活用できます。もしデザインに注力する場合はadobeシリーズのPhotoshopやillustratorなどを使われる方もいると思います。これらのツールで、自分のARマーカーのデザインを作成しましょう。
ARマーカーを作成するにあたって注意すべき点があります。
一番注意すべき点は、認識率です。ARマーカーは特定の角度から見たときに正確に認識される必要があります。通常、四角形や正方形の形状が使用されます。マーカーが歪んでいたり、ぼやけていたりすると、ARが正しく動作しないことがあります。
また、マーカーに文字を含める場合、文字は大きく、はっきりと見えるようにしましょう。小さな文字や特別なフォントは認識が難しいことがあるうえ、複数のマーカーが必要な場合、文字で違いを作ることは難しいです。そのため、あくまでデザイン上で差をつけたうえで、はっきりとした文字を含めるようにした方が良いでしょう。
3種類のARマーカーを用意しましたので、よければARアプリ「COCOAR(ココアル)」を、お手持ちのスマートフォンで取得いただき、下記画像にかざしてみてください!
このように、様々なAR体験ができ、本の表紙やチラシなど、様々な画像をARマーカーに登録できます。
他にも、「地図アプリ」や「教科書が立体的に表示されるアプリ」など、様々な場面でARマーカーを活用したアプリが展開されています。
フォーム入力後、資料をダウンロードできます。
この記事を書いた人
導入実績7,100社以上を誇るARプロモーションツール「COCOAR(ココアル)」のプロダクトチームが運営。 2012年からARアプリ「COCOAR」をはじめ、ウェブAR「LESSAR」を開発・提供しているクラウドサーカスが保有する「AR」に関するお役立ち情報を配信しています。
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