海津様:当社は、谷中ふらここの活動をベースに「日本文化は、思っている以上に面白い」をコンセプトとするイベント会社です。
伝統工芸、伝統芸能、地場産業等の日本の技というと、敷居が高いように感じますが、日本人はいつの時代も根本的に好きなものは変わらず、それが海外にはない独特の日本文化を育んでいるのだと思います。 前の世代から受け継いだ日本の文化・イイモノを、次の世代へと、そして未来へと、様々な形や手段を共に考え、繋いでいくことができればと思っております。
『日本という国は、そしてその国が築き上げてきた文化は、思っている以上に面白い』をコンセプトに様々なツールを使い、また様々なジャンルの人々と組みながら、面白い日本文化を国内外に発信しております。
お話いただいた海津様
COCOAR(ココアル)の導入を検討することになったきっかけを教えてください。
海津様:もともと「ハリーポッターの世界のように動く絵本を実現させたい」と思い描いておりました。
5年ほど前にAR(拡張現実)という技術があると知り、「ARであれば動く絵本を実現することが出来るのではないか」と興味を持ちました。そこでお試し感覚であるARサービスの無償プランを利用し、ARの活用方法を色々と試してみました。実は有償プランの導入を検討したのですが、クライアント様になかなか賛同が得られなかったため、有償プランの導入には至っておりませんでした。
2016年に当社「八十介」を立ち上げるタイミングで、再度ARの有償プランの導入を検討しようと思ったのですが、利用していたARサービスの新規提供はすでに終了してしまっておりました。
そんななか、広告業界に携わっている友人から「『COCOAR』というおもしろいツールがあるみたいだよ」と聞いたことを思い出して、調べて問い合わせをしたのが、COCOAR導入検討をするきっかけとなります。
ARを導入する際に、他のAR作成サービスを比較検討されたのでしょうか。
また、COCOARをお選びいただいた理由もお聞かせください。
海津様: ぱっと調べたところ、日本国内のARサービスメーカーはスターティアラボ(現:クラウドサーカス)以外に見当たりませんでした。日本文化を伝えていく立場として、できれば日本国内のサービスを利用したいということもありましたし、国内メーカーのほうがサポートも受けやすいのではと思い、COCOARの導入を決断いたしました。
ARの導入直後に、COCOARに期待したことはありましたでしょうか。
海津様:もちろん私の念願であった「動く絵本」を実現させたいということは、第一に期待しておりました。
その他にも、イベント企画や広告に幅広く活用できそうだと思っていましたので、導入後2年間でどうにか収益化させていく心づもりで導入を決意いたしました。
浅草ハロウヰン六區ポスター
イベント内に設定された隠れマーカー
実際にCOCOAR(ココアル)を使ってみていかがでしたか?
海津様:ARの技術的な知識がなくとも、簡単にARコンテンツが作成できました。とても使い易いシステムかと思います。
実際にARコンテンツを作成してみて、動画と紙が連動しているものを見て本当に魔法みたいだと感動しました。
導入時の期待に少しでも添えれたようでうれしく思います!
もし掲載可能な事例がありましたらお聞かせ願いします。
海津様:浅草ハロウヰン六區のイベントでARを採用いただきました。
■浅草ハロウヰン六區
・イベント概要:
2016年10月29日に開催されたイベント。ハロウィンを日本風に解釈したイベントで、普段は人間に紛れて生活しているアヤカシ(妖怪)が本来の姿で集まるというコンセプトのイベント。
ショーが見れる「あやかしレストラン」、アヤカシグッズを扱う「妖店マーケット」、夜には「浅草花やしきハロウヰン妖夜祭」の3つのプログラムで構成。
参加者はアヤカシの格好での参加が必須。
・COCOAR活用方法:
話題性作り、SNS投稿活性のためにARを採用。
「ハロウィン妖怪イベント」のポスターにてARを設定。ポスターにCOCOAR2アプリをかざすと紙面と連動した動画が動き出す。
更に、花やしきの中に隠しマーカーをいつくか設定し、隠しマーカーにアプリをかざすと妖怪が動き出すような面白い仕組みにしている。
今後のCOCOAR(ココアル)に期待することはありますか?
海津様: 機能面については、マーカーレスでもARコンテンツ表示が出来るくらいにGPSの精度を高くしてほしいですね。 当社ではイベントにて活用することがほとんどなので、GPSの精度が高くなることによって、なにもない空間にコンテンツを表示できるようになれば、企画の幅が広げられると思っております。
また機能的な要望ではないのですが、「ARと言えば『COCOAR』」というくらいに有名にして欲しいです。例えば、アプリのメディア化やARイベントなどをスターティアラボ(現:クラウドサーカス)が推進されることで、COCOARの認知度が上がっていくのでないでしょうか。
COCOAR(ココアル)を活用した今後の展望があれば教えてください。
海津様:今後はARを活用して、動く妖怪図鑑を制作していきたいと考えております。
また、肝試し企画などで見えないものを見えるようにするなど、イベント企画にも採用していきたいです。
更には、インバウンドの施策として、あるコンテンツにかざすと英語表記が見れるようにできる仕掛けなどにも活用していきたいですね。
先述したとおり、導入後2年で収益化させたいと思っております。あと1年でARの活用方法を確立させて、1つの事業としてかたちにしていきたいですね。
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