石坂様:当社は、セガグループの中核企業として家庭用ゲーム機、PCオンライン、およびスマートデバイス向けゲームの企画・開発・販売/運営を行っております。
「感動体験を想像し続ける」というセガグループミッションのもと、「龍が如く」「チェインクロニクル」「戦場のヴァルキュリア」「ぷよぷよ」といった各シリーズや「ファンタシースターオンライン2」を始めとする多彩なゲームコンテンツを、国内、アジア市場を中心に提供してまいりました。
今後も様々なことに挑戦し、世界中の皆さんに、引き続き感動体験を提供していけるよう、日々成長・進化していきます。
セガゲームス様
お話いただきました石坂様
セガフェス2018ロゴ
※イベントは終了しております
COCOAR(ココアル)の導入を検討することになったきっかけを教えてください。
石坂様:私たちは、ゲームコンテンツを企画するにしても、プロモーション活動するにしても、常に「セガらしさ」を意識しています。
そのため、革新的で、ユーザーが楽しいと思えるような技術や手法は、キャッチできるように常々情報収集をしております。もちろんARについては、ゲームと親和性が高いと思っておりました。実際に2年ほど前に、ゲームのプロモーションイベントで、ARを活用してみたところ、お客さまに好評だったこともあります。
そのため、2回目となる「セガフェス」(※)の企画を考える際に、ARを活用するアイディアがチーム内で出ました。以前のイベントでは、他社製のARを使用したのですが、今回のアイディアを実現するため改めて検討し、より使い勝手がよく高機能なARツールを探していたところ、展示会でお話を聞いたことがCOCOARを知ったきっかけです。
※セガフェスとは
セガグループ各社が結集し、セガファンに向けて「セガならではの唯一無二のエンタメ空間」を提供するべく、企画された大型ファンイベント。
2016年の開催に続いて2回目となるセガフェス2018は、4月14日、15日に、東京・秋葉原で開催。様々なことに挑戦し、世界中の皆さんに、引き続き感動体験を提供していけるよう、日々成長・進化していきます。
セガフェス2018
http://segafes.sega.jp/
COCOAR(ココアル)の導入の決め手になったポイントがありましたら教えてください。
石坂様:展示会でお話を聞いた後に、実際にデモ版を体験してみたところ、シンプルな操作性や機能などの使い勝手が良さそうでした。
また、営業担当の方からは単純なARの説明だけではなく、イベントや企画のコンセプトを理解し、「AR企画」としてしっかりと提案してくださったため、他の企画を同時並行して考えなければいけないなかで非常に心強かったですね。
ARスタンプラリーポスター
BIGセガロゴモニュメントを、
COCOAR2でかざすと文字が出現
オリジナルTシャツにもARが設定
ARスタンプラリー完走のプレゼント
「オリジナルショッパー」
COCOAR(ココアル)はどのように活用されているのでしょうか。
石坂様:「セガフェス2018」内での、主にスタンプラリーとクイズラリーの企画に活用しました。会場内の3箇所に設置されたARスタンプをすべて集めた方に、セガフェスのオリジナルショッパーバッグをプレゼントしました。単純なスタンプラリーではなく、同時にARコンテンツを楽しんでいただけるのがポイントです。
さらにオリジナルショッパーと一緒に渡される、ARクイズラリーの参加チラシに記載されているクイズに答えながら、秋葉原地区のショップを回遊し、計8つのARスタンプを集めるとコンプリート賞として豪華賞品が当たる抽選に応募できるという企画です。
ARのコンテンツは、人気のゲームキャラクターと一緒に撮影できるフォトフレームやキャラクターの3Dコンテンツを設定いたしました。
貴社が主催する大きなイベントでの採用を嬉しく思います!成果のほどはいかがでしたか。
石坂様:新しい試みであったにもかかわらず、結果が出せたということで社内で好評でした。
クイズラリーは、会場を出て街を歩かなければいけないので参加率が心配でしたが、スタンプラリーのコンプリートユーザーのうち、約10%近くの方が抽選に応募してくださいましたので、ひとまず良かったではないかと思っております。
当日のお客様の反応はいかがでしたか?
石坂様:今回のARスタンプラリーおよび、クイズラリーは、スマートフォンをお持ちの方しか参加できないため、イベントの開催前は「スマートフォンを持っていないと参加ができないのか」というようなクレームを心配しておりましたが、心配は無用でした。デジタルではなく、紙にスタンプを押したいという声もあまり聞こえてきませんでしたね。
スタンプラリーは参加率が高いこともあり、お客さまに楽しんでいただけたと思います。「ぷよぷよ」など、親しみのあるキャラクターのフォトフレームも好評でした。
お客さまに楽しんでいただけたのはもちろんですが、クイズラリーで各ポイントとして協力してくださった秋葉原のショップでは、普段は来店されない層のお客さまが訪れてくれるので、ショップの宣伝や売上アップに繋がるというメリットもあり、喜んでいただけました。
今回のAR企画について事前に配慮した点や工夫した点などはありますか?
石坂様:スタンプラリーはお客さまのスマートフォンに、ARアプリ「COCOAR2」をダウンロードしていただかないといけないので、セガフェスのWEBサイトや雑誌「週刊ファミ通」にて、 ARアプリ「COCOAR2」の事前ダウンロード告知をいたしました。
お客さまに楽しんでいただけるように、フォトフレームや動画、3DコンテンツなどARコンテンツのバリエーションを豊富にしました。
また、クイズラリーに関しては、たくさんの方に参加していただきたかったので、クイズの難易度を、難しすぎず易しすぎず調整するのが大変でした。
COCOAR(ココアル)への要望などはありますでしょうか。
石坂様:COCOARに限ったことではないのですが、今回のイベントでは外国人の方の参加が予想以上に多かったのが印象的でした。英語対応についての準備が手薄で、現場で慌ててしまったということがあったので、どんな言語を話すユーザーであっても、ちょっとしたトラブルなら、アプリ内で解決できるような仕組みや動線を考えていただけると非常にうれしいです。
あとは、野外にマーカーを設置している場合、日が落ちて暗くなってくるとマーカーの認識率が悪くなってくるので、自動で補正してもらえるような機能があれば、ARコンテンツの作成が楽になりますね。
最後にCOCOARそのものというより、契約形態についてのお話なのですが、ARを短期イベントで活用したい場合には、週末等短期のイベントだけ使えるようなプランがあると使いやすいかなと思います。
COCOAR(ココアル)を活用した今後の展望があれば教えてください。
石坂様:セガフェスではじめてCOCOARを本格的に使用しましたが、本当に簡単にコンテンツを作成できたので、次は動的3Dコンテンツなど、もっと凝ったAR企画をやってみたいです。
今回のイベントでは、スタンプラリーやクイズラリー自体はお客さまに楽しんでいただけたという感触はあるのですが、「AR」そのものを体感し楽しんでいただけたのかなと、反省が残ります。ですので、ARの魅力をユーザーに理解していただいたうえで、 セガらしい、セガのファンが増えるような、何かおもしろいことを企画してみたいですね。
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