小林様:当社は明治36年より115年以上続く、長野県松本市に拠点おく印刷会社です。
長野県松本市という土地柄、文化的な活動が活発で、クラッシク音楽や郷土文化などの、啓蒙や継承していきたいと考えている団体も多くいらっしゃいます。企業様のお伝えしたい情報をしっかりと届けるお手伝いをすることはもちろん、松本市ならではの文化的な活動を、印刷を通して貢献していきたいと考えております。
COCOARの導入検討をされる前に、弊社から電子ブックをご提案していたと聞いております。
そもそもデジタル分野に検討することになったきっかけを教えてください。
小林様: 当社は115年間、地元 長野・松本で印刷事業を続けてきたため、ありがたいことに人とのご縁でお仕事をいただくことも多くございます。だからこそ、ご縁を大切にしてくださったお客様に「喜んでもらうためにはどうしたら良いのだろうか?」と、常々考えております。具体的には、印刷物に付加価値を付け、お客様の期待以上の提案やサービスを提供できるように心がけております。
それに加え、そして皆さまもご存知かとは思いますが、印刷業界の流れとして、ネット印刷の参入や紙媒体の需要の減少から、価格競争が激化しております。そういった背景から、ますます印刷物に付加価値をつけて差別化することが必須だと感じるようになりました。
そこで、当社は印刷会社であるためアナログ分野が得意だからこそ、紙媒体の良いところとデジタルの良いところをうまく組みあわせてシナジーを出せるようにした方が、お客様にとっても価値の高いものを提供できるのではないかかと思い至り、デジタル分野への対応を検討し始めました。
そういった状況のなかで、実際にお客様より「印刷物を電子化したい」という要望があり、ActiBookを紹介していただいたのが、スターティアラボ(現:クラウドサーカス)さんとの出会いだったように記憶しております。
COCOAR(ココアル)の検討のきっかけを教えてください。
小林様:ActiBookは様々な状況から導入を見送っていたなかで、COCOARをご紹介いただいたのが、導入検討をする直接のきっかけです。
当時の当社の社内では、
①印刷事業に集中すべきという考え方と、
②印刷事業は軸にしながらも新しいことにチャレンジしていくべき
という考え方に分かれており、正直に申しますと検討には時間がかかりました。
COCOAR(ココアル)の導入の決め手になったポイントがありましたら教えてください。
小林様: 他のAR作成サービスも調べましたが、スターティアラボ(現:クラウドサーカス)さんの「ARは紙媒体に付加価値を与えるもの」という考え方に共感したことが、一番のポイントですね。
単純に最新のARが作成できる、技術がすごいだけのクラウドサービスでしたら、もしかしたらARの導入には至っていなかったかもしれません。
今回パンフレットを制作されるにあたり、コンセプトやこだわりがありましたら、教えていただけますでしょうか。
小林様:お客様とお話していくなかで、必要であれば提案しています。
写真やイラストでは伝えにくい、動きのあるスポーツ関連の案件や、すでに映像や音声コンテンツがある案件にて、提案をすることが多いですね。
とはいっても、今では動画が身近なものになり、お客様の若い世代の子たちはすぐに動画を制作できるので、とりわけ動画コンテンツがなくとも、お話を聞くなかでCOCOARを活用した方が良いと判断すれば提案しています。
またスタンプラリー機能をクーポンのように使用する提案をしております。
もし掲載可能な事例やCOCOAR(ココアル)の活用方法がありましたらお聞かせ願いします。
小林様:
■商工会議所様 補助金・助成金の事例冊子
とある商工会議所では、年に2回会報誌の付録として、支援を受けた企業の紹介冊子を配布しております。そのなかの写真にCOCOARをかざすと、対象の企業の紹介動画が見れるという仕組みです。また、スタンプラリー機能と連動させ、対象のすべての動画を視聴するとノベルティがもらえるという企画も行いました。
■お蕎麦屋さんのパンフレット
奈川地区の名物でもある「とうじそば」を紹介するパンフレットにCOCOARを活用いただきました。とうじそばの食べ方は少々特殊で、そばのだし汁がはいった鉄鍋の中に小分けしたそばをいれ、湯がいてお椀に盛って食べます。この食べ方は、写真やイラストだけでは伝えづらく、食べ方の一連の流れの映像を観れるようにしました。
日本経済新聞に取り上げられたWeb版の誌面
COCOARを導入した結果や成果はいかがでしたか。
小林様:
正直に申しますと、売上金額の内訳をみると印刷物事業の売上金額が断然多いです。
しかし、ARがきっかけで既存のお客様から追加発注をいただけたり、別の案件につながったりしているので、当社の事業拡大に貢献はしていると思います。
また、先述の商工会議所の取り組みが日経新聞に取り上げられ、大手企業様から当社へお問い合わせがあったこともありました。とても驚きましたね。
売上やお仕事に直接つながるような成果もよかったと思っておりますが、COCOARを導入し実績ができてきたことで、社内がCOCOARを始めとするデジタルツールに対して、ポジティブになってきたことも非常によかったと思っております。
COCOAR(ココアル)への要望などはありますでしょうか。
小林様:特に大きな要望はないですね。なにかあれば、都度ご相談させていただいております。
COCOAR(ココアル)を活用した今後の展望があれば教えてください。
小林様:今後も、引き続きお客様にとって活用できると思えば、COCOARを提案していきたいです。 今後はイベントに関する提案にもチャレンジしていきたいですね。
また、今までは既存のお客様に提案することが多かったので、スタンプラリー機能を用いたクーポン企画をもって、飲食業界に新規開拓をしていくことも検討しております
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セミナー・イベント