ARを展示物の「兜」に設定。武具の文化的背景の理解を深められる説明動画やナレーションが視聴できる|岩国美術館様

ARを展示物の「兜」に設定。武具の文化的背景の理解を深められる説明動画やナレーションが視聴できる|岩国美術館様

武具類をはじめとする日本の文化・精神性を伝える岩国美術館。(山口県)

COCOARを導入して頂いたお客様 岩国美術館様

坂部様:岩国美術館は、日本の優れた伝統文化・芸術品、そしてその伝統文化が育んできた 豊かな精神性を、皆様にお伝えするために誕生しました。
岩国美術館の所蔵品を、戦国時代から幕末までの武士たちが持っていた武具類を「生死の文化」、武家の生活を彩ってきたさまざまな文化を「生活の文化」として紹介しています。
「生死の文化」では、男たちがつねに生死の分かれ道にありながら、自身を絢爛と荘厳し、また、他者の生命をも尊厳するという、魂を込めた芸術品を鑑賞いただけるかと思います。
「生活の文化」では女性的な色彩にあふれた芸術品からは、当時の女性の深い精神性を読み解いていただけるかと思います。
さらに、「特別展示品」としては、四季折々に武家の生活を彩ってきた芸術品、そして岩国美術館以外には 見ることができない所蔵品をご紹介しています。

岩国美術館では芸術や文化はすべての人間に与えられた「財産」と考え、国の重要文化財に指定を受けた展示品はもちろん、館長の柏原氏の私的なコレクションも公開しています。 ぜひ、一人でも 多くの方にご来館いただき、世界に誇れる「日本の文化」と「日本の心」を感じていただけることを 心より願っています。

文化背景を伝えるツールとしてCOCOARの導入を検討。

COCOAR(ココアル)を導入したお客様 岩国美術館(山口県)
岩国美術館(山口県)

COCOAR(ココアル)の導入を検討することになったきっかけを教えてください。

坂部様:私は、山口県岩国市に本社をおくカシワバラグループ内にあるエスケイエージェンシーでの業務の傍ら、岩国美術館の広報・集客や展示企画などに携わっております。
とあるメディアをみていたところ、海外のショッピングモールでAR技術を活用し、恐竜がまるでその場にいるようなAR企画を実施しているのを知り、当館でも「時代をタイムスリップしてまるで戦国時代にいるような体験」と似たようなことが提供できないかなと思ったのが、AR活用を検討したきっかけとなります。

ARについての情報収集をする中でCOCOARを知り、情報収集の一環でデモ版を申し込んだのが、COCOARを検討する直接のきっかけです。

ARを導入する際に、他のAR作成サービスを比較検討されたのでしょうか。
また、COCOARをお選びいただいた理由もお聞かせください。

坂部様:国内外ともに数社と比較しました。国内ではそもそもARを提供している企業様が少なく、海外のARツールはわかりにくいことがわかりました。そこで、様々なメンバーが関わる想定でしたので、比較的簡単に操作でき、国内でのシェアを広げているCOCOARを導入することにいたしました。

兜をはじめとする武具への理解を深めてもらうために、兜にARを設定

展示されている「赤糸威鎧」(鎌倉時代)
展示されている「赤糸威鎧」(鎌倉時代)

実際にCOCOAR(ココアル)を使ってみていかがでしたか?

坂部様:特に専門知識がなくとも簡単にARコンテンツを作成することができました。

実際にはどのようにARを活用いただいたのでしょうか。

坂部様:展示している12体の兜にARを設定しております。兜にCOCOARをかざすと、説明動画やナレーションが視聴できる仕組みです。
もちろん、展示物のそばにテキストのキャプションを用意しているのですが、歴史を文章で説明するとどうしても難しくなりがちなため、動画やナレーションを視聴してもらうことで、よりわかりやすく学んでほしいという気持ちから、まずは動画やナレーションをARで視聴できるようにいたしました。

来館者の理解を深めることに微力ながら貢献できており嬉しいです。
ARをどのように来館者へ案内しているのでしょうか。

坂部様:入り口でスタッフが案内しております。またチラシも用意しております。
またスタッフへの教育は特別なことはしておらず、
①COCOARをどこにどのようにかざすか
②来館者への声がけの意識
を伝えただけで、十分にアナウンスをしてくれています。

AR企画を開始して1年ほど経ちますが、なにか反響などはありましたでしょうか。

坂部様:感覚値では来場者の1割程度の方がAR企画を体験していただいております。実際にログデータを見てみると、ARをかざした方は満遍なくARコンテンツを見ているようなので、1体でもARを体験していただければ、他のARコンテンツも体験することがわかりました。
兜をはじめとする武具の歴史や背景を理解していただくためにも、さらに多くの人にARを体験していただけるような仕組みづくりが、次の課題の1つだと考えております。
最近では、COCOAR2アプリがインストールされているタブレット端末の貸出も開始しました。

改善に期待しながら、他の展示物にもARを設定していきたい

COCOAR(ココアル)に関するご要望がございましたら教えてください。

坂部様:要望としては、
・セカイカメラのように空間をかざした際に館内の案内や関連情報が表示できるようになると良い
・かざしたときに言語が自動に振り分け、もしくは選択出来るようになると良い
・COCOAR2アプリの利用ユーザーを増やしてほしい
の大きく3つがあげられます。

・セカイカメラのように空間をかざした際に館内の案内や関連情報が表示できるようになると良い
→現在COCOARはマーカー認識型のARのため、日本刀のような形が類似しているような展示物をマーカーにすることは難しいと認識しております。対象の展示物の近くでCOCOARをかざしたら関連情報を表示できるようになれば、形にとらわれることなくARを設定できたり、さらにはトイレやコインロッカー等の場所の施設内の案内もできたりと、活用の幅がさらに広がると考えております。

・かざしたときに言語が自動に振り分け、もしくは選択出来るようになると良い
→米軍基地があるため、海外の方の来館もよく見受けられます。パンフレットなどの紙媒体は英語の用意がありますが、それもすべてには対応できていないのが現状です。言語の選択ができれば、海外の方向けの動画・音声コンテンツを用意することで、さらに日本への理解を深めることができるのではないかと思います。

・COCOAR2アプリの利用ユーザーを増やしてほしい
→当館の来館者は40代以上の方が多く、スマートデバイスに馴染みのある方たちばかりではありません。
そのため、ARアプリをダウンロードするのがネックになってしまい、ARコンテンツを体験してもらえないということがあります。すでにアプリダウンロードされていれば、それだけ当館のARコンテンツも体験していただけるということなので、ぜひ利用ユーザーを増やす施策を打って欲しいですね。

COCOAR(ココアル)を活用した今後の展望があれば教えてください。

坂部様:直近では、他の展示物にもARを設定して、来館した方々によりわかりやすく、対象の展示物にまつわる歴史やエピソードを伝えていきたいなと思います。

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